游泉志だて(岩手県/志戸平)
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マーク | 評点 | コメント | ||
■総合評価 | □ | 79 | 全室が源泉掛け流しの露天風呂付にテラスとチェア、食事は個室型ダイニング、子供・グループ・団体客は不可・・・。理想的な高級旅館のようなふれこみで、評判も高いお宿。確かに施設のつくりも、お料理も、お風呂も、全部申し分なく素晴らしいのですが・・・。うーん、どうしてだか何か「ものたりない」のです。何かが足りないのです。 申し訳ありません・・・私はあんまりリラックス出来ませんでした。矛盾しているようですが、「良いお宿」であることは確かだとは思うのですが・・・。随所に工夫は見られるのですが、高級旅館ぽい宿泊施設を目指しているのであれば、もっと根本的な部分で頑張ってほしいところです。 | ||
サービス応対 | ○ | 83 | 少数精鋭のようです。スタッフの方の数がとても少ないです。フロントで応対してくれた方が、お土産屋さんも、夕食・朝食の配膳も、コーヒーラウンジも全てをこなしています。 お部屋係さんはいません。よく言えばアットホームということなのでしょうか。無駄な要員配置をなくして効率的な運営なのでしょうけれど。 | ||
お部屋 | ◇ | 70 | 2階のお部屋でしたが、狭いです。畳ベッドの常設された最近流行の和洋室で、清潔感もあり良い雰囲気です。空間は確かに広いはずなのですが、なぜだかとても手狭でこぢんまりと感じます。少々言葉の意味が違うかもしれませんが、ちょっと「安っぽい豪華さ」のような感想です。なんだか小さなマンションの1室にいるような気分になりました。お部屋係さんがいなくて、お部屋でのことは全てセルフサービスなのもそう感じてしまう一因かもしれません。 お部屋の広さは6畳+10.3㎡ですが、居住空間は畳部分の6畳分だけで、10.3㎡は常設のベッド部分となります。 | ||
料理内容・夕食 | ◇ | 71 | 「個室型ダイニング」。要するに個室食事処なのですが、とにかく狭い! カラオケBOXの小さなテーブルで食べているような夕食は、洋風居酒屋でのお料理のようで、お味はともかく雰囲気もなにもあったものじゃありません。いくつかのお皿を並べると、もういっぱいになってしまう小さなテーブルでのお食事は、とても窮屈で残念でした。 肝心のお料理はとても美味しかったのですが、スタッフの方が足りないのでしょうか、一皿ずつ出されるお料理の提供間隔がバラバラで、だいぶ待たされてから次のお料理が出たと思ったら、すぐにご飯が出てきたりと、もう少し味わいながら頂きたいと思いました。 夕食時間を他の宿泊客とあまり重ならない時間帯にお願いしておけば良かった、と後悔しました。 | ||
料理内容・朝食 | ◎ | 85 | 朝食は遅めの時間をリクエストしていたため、夕食場所とは異なる掘りごたつ式のお座敷で一安心。お料理も食べきれないほどのボリュームでした。 | ||
大浴場 | ◎ | 86 | お風呂は男女入れ替え制で、2カ所ある大浴場の両方に入れます。温泉は100%源泉掛け流しの良いお湯です。浴槽は小さめですがお部屋数も少ないうえ、全室に温泉露天風呂があるので滞在中他のお客様と一緒になることはほとんどありませんでした。バスタオルは大浴場に備え付けなので、お部屋からは手ぬぐいだけ持参でした。 サウナはありません。 | ||
露天風呂 | ◎ | 88 | 庭園露天風呂です。開放感ある大浴場の外側にあるやや大きめの岩風呂と樽風呂は雰囲気たっぷり。ほんのちょっと塩素臭が感じられましたがとても気持ちの良いお風呂でした。お部屋の温泉露天風呂とは源泉が異なっていて、私はこちらの露天風呂の方が良いお湯と感じました。 | ||
アメニティー等 | □ | 75 | 標準的。お部屋にRalph Laurenの防寒着がありました。 | ||
総合満足度 | □ | 75 | 設備全般はとても良く研究されており、見栄えだけは抜群に素晴らしい。雰囲気のある温泉足湯や、無料のマッサージチェアのある湯上がり処ではソフトドリンクが無料サービスで、岩手県出身の作家・宮沢賢治の作品集がたくさん並んだライブラリーも兼ねており、ここでのんびりすることも可能。読みやすい絵本やマンガ形式の本もあるので、お部屋にいるよりもくつろげました。 これだけ良い設備があり、温泉が良く、お料理が美味しいということと、窮屈に感じてしまうお部屋のつくりや、夕食時の居酒屋的な対応などとのギャップに、心がついて行けないことによる「落ちつかない気持ち」が強く印象に残ってしまって、満足度はちょっと低めでした。 つまり、評判も良く、雰囲気のある設備の整った旅館であれば、接客も、お食事にも全体的にすべて高いレベルの「旅館」のおもてなしを期待してしまうものですが、お若い方中心のスタッフさんは感じは良くても、例えば永年の経験に裏打ちされた年配の女将さん・仲居さんが醸し出す「おもてなしの雰囲気」とは印象が違って当然ですし、お部屋係さんのいない客室は「旅館」では少数派であり、ホテルのサービスに近いもので、このお宿はリゾートホテルでもなく、高級旅館でもない、ちょっと中途半端な印象でした。「都会ではやりの、こじゃれた居酒屋が旅館になった」、ような・・・。 繰り返しますが、基本的にはとても良いお宿であることは間違いないですよ。もう少し高級旅館ぽいお宿なのかと勝手にイメージしていたからいけないのだと思います。 | ||
★:100~90 ◎:89~85 ○:84~80 □:79~75 ◇:74~70 △:69~65 ▽:64~50 ×:49~0 |
■游泉志だてのお宿詳細と空室状況 ■詳細レポート |
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こんにちは。
初めて遊びにきました。
東北の有名なお宿に結構行かれているんですね♪
ぜひ他のお宿のレポートもお願いします!
私も「游泉志だて」には行ったことがあります。
知人が絶賛してので。
でも私も特別いいお宿には感じませんでした・・・
頑張ってるとは思うのですが。。。
お部屋にお篭りしたい若いカップルにはよさそうですよね。
お宿の新聞(?)に「○○支配人の・・・」と書いてあったのを見て、
お客に対しては「支配人の○○」と書こうよ~、と突っ込んでしまったり(^^;
(若いスタッフさんだから気づかないのかな・・・)
お料理の器は、以前行った箱根吟遊っぽいな~と思いました。
器もですが、料理もかなり手が込んでますよね。
でももう少しシンプルでもいいような・・・
初めてなのに長々と失礼しました。
また遊びにこさせていただきますm(_ _)m
コメントありがとうございました。
ロビーに置いてある、お得意さん向け?の新聞ですね。私も気になりました。まるで社内報のノリで、あくまでもお客さん向けの「旅館だより」なのに、「***支配人からお言葉を頂きました!」とか書いてあるんですよね。
個人旅館ならともかく、きちんとした会社が経営しているはずなのに、注意してあげる人はいないのでしょうかね?
ついでにもう一つ、お宿のホームページにスタッフブログがあるのですが、これがすごい。
企業の(旅館の)公式ブログとは思えない、お友達日記炸裂です。
明るくて、楽しそうで、元気いっぱいな雰囲気がとても良く伝わってきます。
ホント、誰も言ってあげる人いないのでしょうね。
志だて公式ホームページ http://www.shidate.jp/
志だてスタッフブログ http://blog.shidate.jp/