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游泉志だて(岩手県/志戸平) の評判・クチコミ

游泉志だて(岩手県/志戸平)の評価と感想
 おすすめ度:□ 評価:79点

美味しいお料理と、設備充実のカジュアルな旅館。価格は一流だが高級旅館のような内容を期待して行くとがっかりさせられる。それでも高級旅館チックな雰囲気を手軽に味わえるので、まだあまり慣れていない旅館初心者や若いカップルには、おすすめかも。

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■游泉志だて(ゆうせんしだて)■     
  <宿泊日:2009年 1月>
:全28室(和洋室26・ツイン2)
〒025-0244 岩手県花巻市湯口志戸平11-2

  TEL:0198-25-3939  FAX:0198-25-2252
:JR東北新幹線新花巻駅→タクシー約30分
:東北自動車道花巻南ICから県道12(花巻、大曲線)号線約9km約13分

評価項目
マーク 評点  コメント
■総合評価  79 全室が源泉掛け流しの露天風呂付にテラスとチェア、食事は個室型ダイニング、子供・グループ・団体客は不可・・・。理想的な高級旅館のようなふれこみで、評判も高いお宿。確かに施設のつくりも、お料理も、お風呂も、全部申し分なく素晴らしいのですが・・・。うーん、どうしてだか何か「ものたりない」のです。何かが足りないのです。
申し訳ありません・・・私はあんまりリラックス出来ませんでした。矛盾しているようですが、「良いお宿」であることは確かだとは思うのですが・・・。随所に工夫は見られるのですが、高級旅館ぽい宿泊施設を目指しているのであれば、もっと根本的な部分で頑張ってほしいところです。
サービス応対 83 少数精鋭のようです。スタッフの方の数がとても少ないです。フロントで応対してくれた方が、お土産屋さんも、夕食・朝食の配膳も、コーヒーラウンジも全てをこなしています。 お部屋係さんはいません。よく言えばアットホームということなのでしょうか。無駄な要員配置をなくして効率的な運営なのでしょうけれど。
お部屋 70 2階のお部屋でしたが、狭いです。畳ベッドの常設された最近流行の和洋室で、清潔感もあり良い雰囲気です。空間は確かに広いはずなのですが、なぜだかとても手狭でこぢんまりと感じます。少々言葉の意味が違うかもしれませんが、ちょっと「安っぽい豪華さ」のような感想です。なんだか小さなマンションの1室にいるような気分になりました。お部屋係さんがいなくて、お部屋でのことは全てセルフサービスなのもそう感じてしまう一因かもしれません。
お部屋の広さは6畳+10.3㎡ですが、居住空間は畳部分の6畳分だけで、10.3㎡は常設のベッド部分となります。
料理内容・夕食 71 「個室型ダイニング」。要するに個室食事処なのですが、とにかく狭い! カラオケBOXの小さなテーブルで食べているような夕食は、洋風居酒屋でのお料理のようで、お味はともかく雰囲気もなにもあったものじゃありません。いくつかのお皿を並べると、もういっぱいになってしまう小さなテーブルでのお食事は、とても窮屈で残念でした。
肝心のお料理はとても美味しかったのですが、スタッフの方が足りないのでしょうか、一皿ずつ出されるお料理の提供間隔がバラバラで、だいぶ待たされてから次のお料理が出たと思ったら、すぐにご飯が出てきたりと、もう少し味わいながら頂きたいと思いました。
夕食時間を他の宿泊客とあまり重ならない時間帯にお願いしておけば良かった、と後悔しました。
料理内容・朝食 85 朝食は遅めの時間をリクエストしていたため、夕食場所とは異なる掘りごたつ式のお座敷で一安心。お料理も食べきれないほどのボリュームでした。
大浴場 86 お風呂は男女入れ替え制で、2カ所ある大浴場の両方に入れます。温泉は100%源泉掛け流しの良いお湯です。浴槽は小さめですがお部屋数も少ないうえ、全室に温泉露天風呂があるので滞在中他のお客様と一緒になることはほとんどありませんでした。バスタオルは大浴場に備え付けなので、お部屋からは手ぬぐいだけ持参でした。
サウナはありません。
露天風呂 88 庭園露天風呂です。開放感ある大浴場の外側にあるやや大きめの岩風呂と樽風呂は雰囲気たっぷり。ほんのちょっと塩素臭が感じられましたがとても気持ちの良いお風呂でした。お部屋の温泉露天風呂とは源泉が異なっていて、私はこちらの露天風呂の方が良いお湯と感じました。
アメニティー等 75 標準的。お部屋にRalph Laurenの防寒着がありました。
総合満足度 75 設備全般はとても良く研究されており、見栄えだけは抜群に素晴らしい。雰囲気のある温泉足湯や、無料のマッサージチェアのある湯上がり処ではソフトドリンクが無料サービスで、岩手県出身の作家・宮沢賢治の作品集がたくさん並んだライブラリーも兼ねており、ここでのんびりすることも可能。読みやすい絵本やマンガ形式の本もあるので、お部屋にいるよりもくつろげました。

 これだけ良い設備があり、温泉が良く、お料理が美味しいということと、窮屈に感じてしまうお部屋のつくりや、夕食時の居酒屋的な対応などとのギャップに、心がついて行けないことによる「落ちつかない気持ち」が強く印象に残ってしまって、満足度はちょっと低めでした。

 つまり、評判も良く、雰囲気のある設備の整った旅館であれば、接客も、お食事にも全体的にすべて高いレベルの「旅館」のおもてなしを期待してしまうものですが、お若い方中心のスタッフさんは感じは良くても、例えば永年の経験に裏打ちされた年配の女将さん・仲居さんが醸し出す「おもてなしの雰囲気」とは印象が違って当然ですし、お部屋係さんのいない客室は「旅館」では少数派であり、ホテルのサービスに近いもので、
このお宿はリゾートホテルでもなく、高級旅館でもない、ちょっと中途半端な印象でした。「都会ではやりの、こじゃれた居酒屋が旅館になった」、ような・・・。

繰り返しますが、基本的にはとても良いお宿であることは間違いないですよ。もう少し高級旅館ぽいお宿なのかと勝手にイメージしていたからいけないのだと思います。
★:100~90 ◎:89~85 ○:84~80 □:79~75 ◇:74~70 △:69~65 ▽:64~50 ×:49~0 
■游泉志だてのお宿詳細と空室状況 

■詳細レポート
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正面玄関。雪の多い日であったが、除雪も行き届いていた。
こちらがフロント。シンプルで機能的、普段は誰もいない。

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ロビー周りの様子
手すりに囲まれた向こう側は階下までの吹き抜け

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和と洋がほどよく調和した温かみのあるロビー
1階客室と大浴場へと続く階段

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館内案内図。フロントは2階に位置する
到着時、ロビーでのウエルカムサービスはおしるこ

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廊下の様子。左側にお部屋が続く
お部屋の入り口

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今日のお部屋は207号室・山水
お部屋の様子。散らかっているように見えますか?

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お部屋に入ったばかり。手つかずの状態です。小さい丸テーブルひとつで、こんなにも狭い・・・。
奥にある畳ベッド。ふとんはふかふかで気持ち良いです。

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ベッド側から撮った写真。お宿のパンフレットもこの角度で撮影してある。
お部屋の棚に設置してあるCDプレイヤー、CDは湯上がりラウンジで貸し出しもしている。

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テレビはこんなところに。上の全景写真と合わせて見て下さい。見上げるような角度でちょっと疲れます。ベッドからも見られる配慮でしょうが、余計に手狭に感じます。

お部屋のスミにある空気清浄機

 


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浴衣はこちらに。
帯と丹前。足袋があるのはうれしい。

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これがポンチョ風の羽織もの。館内で着ている  人は見かけなかった。
廊下に冷蔵庫と給茶セット。セルフサービスだが気兼ねなく過ごすには良いのかもしれない。

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廊下の奥、シャワールームの先に客室露天風呂 がある。
一人が入るのにちょうどくらいのサイズ。源泉掛け流しのため常時お湯があふれている。蛇口は水を加えて温度調節をするためのもの。

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テラスとお部屋の露天風呂
テラス側から乗り出して見た露天風呂

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季節が良ければテラスのデッキチェアーでのんびりするのも良いかも。
テラスから見下ろす1階客室の庭。客室露天風呂から続く庭なので、不用意に庭に出てしまうと・・・。

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夕暮れ時のラウンジに置かれたチェアー、日中はお茶を飲むことも出来る。

館内至る所にあるかわいらしい植木のオブジェ。女性の支配人さんらしい細やかな気配り


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趣のある温泉足湯
4人ぐらいが同時に入れる広さです。

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とても雰囲気のいい足湯です。
「川辺の足湯」

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朝の様子

座布団・ブランケットのほかに、本も持ち込んで  のんびりと。全部足湯の入り口で貸してくれます。

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大浴場入り口。反対側にはエステルームがあります。
明るくて清潔な脱衣室。バスタオルは備え付けで、脱衣かごは鍵のかからないタイプ。

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脱衣室からも庭園露天風呂が望めます。 が、他人が入浴しているところを眺めていても・・・。
内湯の様子。湯船はそれほど大きくはないが、他の宿泊客と重なることもなく十分だった。

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お湯につかりながら・・・。
庭園露天風呂。ほんの少しだけ塩素臭も。

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露天風呂の向こう側には川が流れています。良い雰囲気です。
お部屋の露天風呂よりもこちらの方が泉質が良いような感じがしました。

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泉質表示です。
朝の様子、脱衣室です。

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朝の内湯です。
朝の庭園露天風呂。

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夕食はダイニング「風のオルゴオル」
入り口すぐにオープンキッチンがあります。

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で、通されたのがこの個室です。

狭っっっ!

おそらくは個室ダイニングが満室で、代替として使用している小部屋なのでしょうが、何しろこの圧迫感! とてもとても満足に夕食が出来るような空間ではありません。もちろんこのボックスには窓もありませんので、景色を楽しみながらの夕食など、望むべくもありません。


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<祝盛り>
伊勢エビ黄味焼き 鮑やわらか煮 鮭親子 おたふく豆 つやふき くわい 小持かずのこ

<先付け> (あとから出てましたが・・・)
鱈菊 ポン酢


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<吸物>
蛤 竹の子 梅ふ

<刺身>
本鮪 ぶどう海老 くえ


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<揚げ物>
鱈場蟹雲丹揚げ

<煮物>
なめた鰈


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<箸休め>
しゃーべっと

<焼き物>
胡四の牛王ヒレステーキ


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<サラダ>
百合根 じゃこサラダ

<食事>
鯛ご飯 味噌汁 


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<食事>(続き)
香の物

<水菓子>
旬もの果実  って、ちょっとこのデザートは・・・。

うさぎリンゴ1切れとマンゴー1/4カッって・・・。 

こういうデザートなら出さない方がマシじゃないですか? このランクのお宿では、ちょっと考えられないメニュー。
(1泊3万円ちょっとというお値段は、このお宿にとって、かなり安い宿泊代金だったのでしょうか?)


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朝食は掘りごたつ式のお座敷でした。夕食の時と違って、やっと落ち着けた感じです。でも障子は開かないので、外の景色は見ることが出来ません。
朝食メニューです。 お正月なので「あけましておめでとうございます」の記載もあります。夕食よりもボリュームがあって美味しい。

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江刺りんごジュース。このほかに花巻・八重樫牛乳も選べる
七福盛り お正月らしいお料理

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湯どうふ
雑穀粥

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ご飯は「ひとめぼれ」
お雑煮

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ぶり
蟹玉子焼き

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さといもの煮物(湯豆腐の代わり)
ちくぜん煮

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デザート いちごとヨーグルト

珍しく、朝食を一品づつ撮影しました。夕食はダメダメでしたが、この朝食には大変満足。

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食後のコーヒーは、ロビーラウンジに移って提供されました。

気分が変わって良かったのですが、こうやって少しでも回転を良くしないと、全28室のお客さんに食事処が回らないのかも・・・などと、つい余計なことを考えてしまいました。


朝食後、ラウンジに移動する途中に個室ダイニングを通った。

あれ? きちんとした個室ダイニングがある!

このお部屋でなら、夕食の印象もだいぶ違っただろうと思うと、ちょっと残念でした。 

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こちらのお部屋は大きなガラス窓が足下近くまであって、とても開放的。外の景色を眺めながらの夕食はきっともっと美味しいのでしょう。

可能かどうかは分かりませんが、夕食の時間を予約する際に、このダイニングで食事を取りたいと希望を伝えておくと良いかもしれません。


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大浴場や足湯のある手前の部屋に、湯上がりラウンジがあります。
花巻ゆかりの宮沢賢治作品集などの本があるので、くつろぎながら読書にふけることも出来ます。

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湯上がりラウンジなので、飲み物もあります。セルフサービスで、ソフトドリンクが飲み放題。すごいのですが、なんだかチープな感じです。

マッサージチェアも無料。割と高性能の最近の機種が備えてありました。


このお宿、絶賛される方が多い様に、お部屋や食事場所がかなり狭いこと以外は、ハード面はとても良く出来ているお宿で、気の利いたサービスも多いので、あれやこれやと文句を言うと反発を受けてしまいそうですが、決して文句があるわけではなく、私の期待が大きすぎただけなのだと思います。
このお宿のコンセプトは「リゾート旅館ということですから、いわゆる旅館のおもてなしを期待するとがっかりするわけで、和風っぽいホテルだと思っていれば、食事もお風呂も設備も素晴らしいので、十分満足できる様にも思います。

 

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 ■デジカメとノートパソコンを抱えてあちこち旅をするのが大好きなkuma25。

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