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オーベルジュ土佐山は遠い。高知市内から車で走ること30分。 | |
所々にこの標識があるので、見落とさないように注意が必要 | |
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だんだんと道が細くなってくるが、ときどき対向車もやってくる。 | |
道路沿いにあるシンプルな看板が出迎えてくれる。ここがホテルの玄関。 | |
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自然の斜面を活かしたシンプルな正面。フロントへと続くエントランス。 | |
飾りのないコンクリート地と木材をそのまま見せているロビー周り。 | |
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フロント周り。カメラの位置から見て、右側がホテル棟で左手フロントのカウンターの横に、左奥に続く大浴場の入り口がある。 | |
外廊下から見たロビーの建物。斜面をうまく利用している。 | |
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この外廊下はホテル棟の廊下。屋根はあるものの雨や風の強い日には、傘が必要かも? | |
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外廊下の端っこから。斜面のために、ここは2階になる。 | |
外階段を下りて、こちらは1階の廊下。ちなみにダイニングはこの先、1階の奥に位置する。 | |
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実は、この坂の左側一帯には大きなペット霊園があります。この日はお参りに来ている人も多くて、木立で隠しているのですがちゃんと見えてしまっています。。 | |
この坂道は明かりがなく、夜は懐中電灯で足下を照らしながら歩きます。(お墓の方向は見ないように・・・) | |
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吊り橋から下を覗くと・・・、良い川の流れがありました。ちなみに反対側からはペット霊園の様子が・・・。 | |
吊り橋の反対側からホテル棟・フロント棟を見た感じ。吊り橋は、(揺らせば)揺れますが、短い距離なので弱い人でも大丈夫です。 | |
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吊り橋を渡るとすぐ、土手の向こうに隠れるようにヴィラがありました。 | |
今日はこちらのヴィラ"わ"のお部屋にお世話になります。 | |
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ちなみにこの文字は、高知県在住の書家、沢田明子さんの作品だそうです。 (ここでは、"地元の○○"・・がキーワードです。) | |
いろはにほへと・・・ オーベルジュ土佐山のシンボルマークや部屋名に使われています。 | |
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前置きが長くなりました・・・。早速お部屋を見ていきましょう。 | |
玄関ドアの様子。自然の木を使ったシンプルなもの。お部屋に対してシンプル過ぎるくらい。 | |
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この"わ"のお部屋は、パンフレット写真にも使われている、とても見晴らしの良いお部屋です。照明はやや薄暗く、天井が高くて、とても広く感じます。 | |
玄関を入るといきなりこのお部屋。スイートルームという位置づけだそうですが、ベッドルームとリビングルームに分かれてないので、かなり広い空間です。 | |
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床まである大きな窓を開けると、広いテラスにチェアーとテーブルが。 | |
テラスからお部屋を臨んだカット。窓を全開すると、こんなに気持ちの良い空間が広がります。 | |
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ベッドの頭上にある黒いものは、空調のダクト。 すごい無骨で、稼働時は結構やかましく音を出す。まあ、落ちてこないようにはなっているのでしょうが。 | |
ちょうどベッドの真上でベニア板がむき出しになっている。寝るとき以外は、目にしない場所であることは確かですが・・・。 | |
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時計もテレビも無いお部屋には、高級CDオーディオが。CDはフロントで貸し出ししている。 | |
再び空調ダクトのアップです。落下しないように天井からつり下げてありました。 | |
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給湯・茶湯のセット。これは入り口側の戸棚の中にある。下の扉を開けると冷蔵庫もある。 | |
ベッドの壁の裏側に、玄関から続く廊下がある。この左側にバスルームがある。 | |
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アメニティーは、こんな感じ。大浴場ではその都度フロントでタオルを受け取るので、このタオルはお部屋専用。 | |
向かい側にあるトイレ。こちらも磨りガラス。どれくらい透けるのか上着をかけて試してみました。
・・・洋式の便器も分かりますね。。 | |
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ちなみにDoCoMoもSoftBankも電波はきちんと届いていました。 | |
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女性の浴衣はフロントで好みのものを貸してくれますが、これが昔ながらの「浴衣」なので、長さの調節を自分でしないといけません。 | |
お部屋には「浴衣の着方」が置いてありましたが、かなり面倒。入浴のたびごとに着直さないといけないので、女性は部屋着を持参した方がいいかも。 | |
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温泉へはフロントの横の通路から。フロントでロッカーの鍵とタオルを受け取る。 | |
一般の日帰り入浴者はここでチケットを買う。宿泊者はもちろん無料。 | |
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フロントで受け取った鍵でロッカーを利用する。入浴中は番号付きの鍵を腕に付けておく必要がある。 | |
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大浴場。浴槽は小さめで洗い場の数も少ない。客室数を考えれば十分だが、一般入浴客がいることを考えると、少々狭い。 | |
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露天風呂も小さめ。宿泊者は一般入浴客のいない時間帯を狙って入った方が良いかも知れない。 | |
ちなみに、住民を差別してはいけない市の条例もあって、日帰り入浴は10:30~22:00まで可能。 | |
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朝の様子。6:00~9:30は宿泊者専用の時間なので、のんびりと温泉に入りたい方はぜひ。 | |
現在は同じく高知市の施設である鏡文化ステーションRIO(健康ランド)からタンクローリーで運んできた温泉を温め直して使用中。早期の源泉掘削を望むところ。 | |
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リラックスルーム(湯上がり処)。
何もない、テレビも無いコンセプトの施設だが、ここだけは別空間。雰囲気は健康ランドの「湯上がり処」。地元のおじちゃん・おばちゃんたちの社交場となっているようだった。 | |
オーベルジュ土佐山はオリエントホテル高知が委託を受けて運営しているが、そもそもは高知市の施設。 運営は高知市の「オーベルジュ土佐山条例」によって地元との共存・共栄を計らなくてはならず、条例には「住民が利用することを拒んではならない」「不当な差別的扱いをしてはならない」とされているので、施設を日帰り温泉として開放(運営)することは高知市としては当然のことなのでしょう。
逆に地元の日帰り入浴客からは、「せっかくのお風呂なのにフロント周りがかしこまった雰囲気で落ち着かない」という声すらあるらしい。 | |
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夕食はダイニングで。板張りの固い床に低いテーブル。足をおろせる掘りごたつ式の座席が欲しいところ。(前もって頼んでおけばあるらしい) | |
今夜の献立。 地元の食材をこんなに使っています!と、しつこいほど訴えてくるお品書き。 | |
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前菜 白身魚の琥珀寄せ 山椒の香り きくえさんの聖護院大根 安芸の土佐ジローブイヨン含め煮 玉味噌田楽 大藪さんとこの煎り銀杏 門田さんの畑の甘露の茎炒め煮 やまももコンポート | |
御造り 間八 平造り サーモン 妻一式 黒川池川産の土佐醤油 静岡産本山葵 | |
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支配人さんがテーブルに来て、「今日はちょうど旬のかつおが入りました。別注文でいかがですか?」というので、早速オーダー。確かに美味しい。 | |
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ここでハプニング。突然ダイニングに焦げ臭いにおいとともに煙が立ちこめてきた。何やらキッチンが騒がしい。 | |
煙はだんだん激しくなり、しばらく料理も全く出てこなくなってしまった。 この後、約20分くらいして次の料理が出てきたが、何か焦がしたのだろうか? | |
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煮物 室戸金目鯛 土佐山大根みぞれ煮 すみえさんちの実生の柚の香り(沢成りさんの畑) 土佐山ビーツ モロッコ豆 ブロッコリー カリフラワー | |
焼き物 海老と次郎柿の味噌グラタン 紫蘇の香り 土佐山オーガニック野菜と共に | |
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替鉢 松葉蟹と土佐山椎茸の玉締め (すみえさんの畑) 土佐山生姜の香り べっこう飴 | |
油物 海老と蓮根の豆乳ふあふ揚げ (佐賀町の塩) 駿河湾の桜エビ塩と酢立 | |
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酢物 土佐鯨鍬焼きたたき(調査捕鯨) オニオンスライスと胡麻タレ | |
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香物/御飯 東京べったら漬け 白菜の浅漬け 土佐香米 | |
デザート 針木の新高梨カシスの香り アップルミント | |
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もしかしたら、とてもわがままなレストランかも知れない。
確かに、日々極上の食材を求め、そのコンディションにこだわり、納得のいくお料理しかお出しできないのだから。
・・・なんて言うから、どんなにものすごいごちそうに出会えるのかと思っておりました。 |
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一品ずつはとても良く作り込んでいて美味しいのですが、「とびきりのごちそう」なんて言うから・・・。 | |
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ダイニング全体はこんな感じ。ダイニングというよりも和食堂という感じの板の間。テーブルが低く床が固いうえに座布団が薄い。 | |
一方で足がおろせるカウンターテーブルもあった。今度行くときは、ぜひこちらをリクエストしたい。 | |
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気取らずにいただく和風創作料理、とは良く読んだらきちんとパンフレットにも書いてある。
勝手に過度の期待をするからいけないのであって、お料理は普通に美味しくて盛りつけも悪くはない。ただ、この床座には、好みの問題もあるだろうがゆっくりとお料理を味わう場所としては問題があった。
スタッフさんたちの、やかましすぎる私語の多さも雰囲気を損ねるのに十分すぎるものであった。 |
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再びお部屋の写真。このベッド、とても座高が高いので、寝るときはよじ登る感じです。寝相の悪い人は落ちたらちょっと痛そう。 | |
お部屋はフローリング。部分的に畳の敷物ががある。夜は白熱灯の明かりのみ。落ち着いた雰囲気。 | |
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朝、起きると雨。と思ったら、玄関に雨傘が届けられていた。これは親切。 | |
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テラスから見たヴィラ。吊り橋の向こう、木立に隠れている。 | |
オーベルジュ土佐山の全景(川を渡って手前の道路から撮影) | |
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「オーベルジュ土佐山」は地域活性のために高知市が作った宿泊施設。
地元の木材や建築資材をふんだんに使った建築。地元の野菜や食材をたくさん使った料理を提供して、地元住民にくつろげる温泉を使ってもらう。 そんな目的でオーベルジュ土佐山が存在しているのであれば、大浴場が日帰り入浴のおじちゃん・おばちゃんたちでごった返していても、文句を言うのは筋違いなのでしょう。
「オーベルジュ」なんて名前を付けるから、どんな世界的なダイニングホテルかと思ってしまう。
ここは高知土佐山が、地元の恵みをうんと使っている、自然に恵まれた「ホテル」と、「食事処」と、「入浴施設」とがそろった土佐山自慢の施設である。そんな風に認識していれば、実に素晴らしい設備の整った、とても良い施設ではありませんか。 |
オーベルジュ土佐山の正面にある「とんとんの店」地元で取れた野菜などを販売している。 | |
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